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水平境界

教授:本蔵 義守
(ほんくら よしもり)
連絡先:
石川台2号館 309 号室
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近影
研究分野
地球内部電磁誘導論,ダイナモ理論,地震予測論
研究内容
(1) 地震に関連する電磁現象
地磁気や地電位の観測、データ解析、理論、シミュレーション等を行っているが、明確な異常現象を捉えることは極めて難しいことがわかってきた。最近では、震源域での流体の役割が注目され始め、活断層深部の比抵抗構造及び比抵抗変化が重点課題となっている。また、我々が独自に発見した地震ダイナモ効果の観測的研究と理論の本格的研究を開始したところである。大地震被害に泣かされるトルコ北西部にも研究拠点があり、イスタンブール近傍の地震活動をモニターする地震観測システムを構築した。震源情報はWEBで見られる(震源情報へ→)。
(2)地球惑星磁場変動論
地球、水星、木星、土星、天王星、海王星などの惑星、それにイオやガニメデといった木星の衛星には固有の磁場がある。こうした磁場の成因は電磁流体力学に基づく難解なダイナモ理論で理解できるが、現在では数値シミュレーションによる研究が進んでいる。
一言
1999年に発生したトルコ北西部地震(イズミット地震)では、2万人近い住民が亡くなった。この地震時に、ちょうど我々のチームは現地で電磁場の観測を行っていた。地震予知につながる異常現象を発見し、研究者として何とかこの大被害を乗り越えたいと思ったが、結果は芳しくなく、自然現象相手の研究の手強さを改めて痛感した。私の時代では電磁気現象による地震予知は無理かもしれない。若者に地震予知実現を託したい。
水平境界
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