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水平境界

准教授:小宮 剛
(こみや つよし)
連絡先:
石川台2号館 202 号室
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近影
研究分野
地質学、岩石学、地球・生命環境進化史
研究内容
 地質学、火成・堆積・変成岩岩石学、地球化学や古生物学を多岐・有機的に駆使して、固体地球・表層環境と生命の進化史を定量化する研究を行っています。

 地球は46億年間の間、偶然・必然的なイベントを数多く経験し、進化し続け、今に至りました。その中には、生物による最初で最大の環境破壊である光合成生物による酸素大気の出現や、全地球表面を氷で覆い、地球表層環境を再起不能と思われるような危機的な状況にした全球凍結イベントなど地球環境進化に多大な影響を与えたものも少なくありません。一方で、それらのイベントはそれぞれ、地球を生命の星にした礎であり、生命の爆発的進化を促すなど、地球・生命環境進化にとって重要なイベントでもありました。

 私たちのグループでは、国内・海外の重要地域を地質調査し、得られた地質データや試料の化学分析データを用い、地球・生命環境の歴史をより詳しく・より定量的に解読する研究を行っています。地球史の研究は、もっとも古い学問でもある一方で、未だ謎だらけの研究分野でもあります。世界最古の地質体とプレートテクトニクスの開始、海洋の出現、生命の出現、大気・海洋の化学組成の変化、全球凍結、生命の出現、進化と絶滅など地球・生命環境進化の歴史を一つずつ読み解く研究を行っています。

一言
地質学は、自然とじかにふれあい、自然の中から答えを見つけ出す学問です。最近は、我々人類による環境破壊が科学的・社会的に注目を集めています。人類による環境破壊が地球史においてどのような役割と位置づけになるのか、地球・生命環境史の研究においてのみ得られる答えがあるはずです。
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