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地球惑星科学科の在学生・卒業生からのメッセージ

中村 佳太 さん (ベリングポイント(株)) 07年度卒業
サイエンスで世界の最先端へ

東工大地惑で勉強や研究をすることの大きな魅力のひとつは、世界 の最先端に触れられるということでしょう。東工大地惑は世界的にも最先端の研究機関であり、そこから創出さ れる成果はすぐに世界へ発信されます。

学生であっても成果を上げれば国際学会への参加や、海外誌への論 文投稿の機会が目の前に広がっています。実際私も、修士課程に在籍していた2年間で、2度米国 での学会発表を経験しました。

現在私は、コンサルティング会社で企業の業務改革やシステム導 入、内部統制等に関する仕事をしています。コンサルタントの仕事は常に"考える"ことが求められ ますが、一つの目標に向かって論理的に考え続けるという点で、サイエンスの研究と共通する部分が多いと感じています。

私は将来、ビジネスの分野で世界に挑戦したいと考えていますが、 そのときには必ず地惑で培った論理的思考力や、世界最先端の研究者と議論した経験が活かされるはずです。

是非みなさんも地惑で世界の最先端に触れ、将来の可能性を広げて みてください。


西村 佳 さん (地球惑星科学専攻 修士課程 ) 08年度卒業
地球の過去と未来を探ってみたい!

地惑 ここが面白い!
地球の過去の出来事やこれからどうなるのか、地球の磁場から探ってみたいと思っています。東工大には、日本の月衛星「かぐや」の観測結果を使っている研究室があり、とても興味を持っています。
将来のこと
学んだことにとらわれず、視野を広く持って将来を考えています。これは工学部に比べ応用が利く理学部ならではだと思います。大学に残って研究を続けるか、企業で研究開発をするか、文系への就職にも魅力を感じています。
地惑 ここが好き
地球惑星科学科のよいところはモチベーションの高い仲間ができ、刺激しあえる点です。学生数があまり多くないので、先生とのつながりが強いことも魅力。ぜひ地球惑星科学科でしか味わえない未知の世界への探求を思う存分楽しんでください。


長澤 真樹子 さん (東京工業大学グローバルエッジ研究院 助教) 95年度卒業
地球惑星科学科は最先端を走っている実力系の学科です。
優秀な若手研究者を育成するために設立されたグローバルエッジ研究院で惑星科学者として研究を行っています。95年以来太陽系以外でも300個を超える惑星が発見されていますが、これらの成り立ちは、今までの惑星の常識を超えるものです。

私はこうした太陽系外の惑星の形成や軌道進化についてコンピュータでシミュレーションをしています。大学時代は、今思うとずいぶん偉い先生方から指導を受けていたのだとしみじみ感じます。

地惑実験は全般的に楽しく、今もう一度聞きたい講義もありました。海外巡検ではロスからサンフランシスコまで石を集めながらバスで移動した忘れられない経験もしました。

地球惑星科学科は地味な印象があるかもしれませんが、常に新しいものを目指し、世界最先端を走っている実力系の学科です。大学院修了後にNASAなどの研究機関で4年ほど研究できたのも、東工大の地球惑星科学科をでていればこその経験だと思います。


片山 郁夫 さん (広島大学 地球惑星システム学専攻 助教)  97年度卒業
-東工大発アメリカ行き。そして広島帰り-




アメリカでの日本人仲間とのハイキング

世界の最先端研究グループである東工大地惑には留学生や海外か らの研究者 が多く訪れています。そのような国際的な環境に刺激さ れ私もいつか海外に出 て世界の中で揉まれてみたいと思っていまし た。

学位取得までの8年間を東工大地惑にお世話になった後、長年の念願がかないアメリカでの留学を3年間経 験しました。アメリカ では言葉の壁をはじめ文化の違いや議論討論(ディベー ト)など 数々の苦難がありましたが、地惑で鍛えられた精神力で何とか乗り 切り(地惑の仲間にも随分助けられました)途中からは困難を楽しむ余裕もできました。

現在は日本に帰国し広島大学で研究者のひよっ子としてがんばって います。これからもっと大きな壁にぶつか ることがあると思いますが、失敗を 恐れず自分の未来を切り開いて いくガッツを私は東工大地惑で手に入れること ができたと考えています。


N.U.さん  (公務員)  02年度卒業

地球惑星科学科って凄いんです!


私は入学前から地震に興味があったため、地球惑星科学科を選択しました。院所属では本蔵・小川研にて地震や火山に関して電磁気を用いた手法による研究をしました。

研究の一環で、日本では新潟県中越地震の被災地へ、また、外国ではトルコにも行く機会を設けていただきました。これらの経験を経て、一生の職として防災をやりたいと思い、今では公務員として防災に関する仕事をしています。

就職して思ったことは、地球惑星科学科の先生方はとても有名な先生が揃っていることです。何かの審議会等の会議に行くと、地惑の先生がいらっしゃることが多いです。これだけすごい先生が揃っている地惑にいたことを誇りに思っています。


鈴木 憲人さん (極東石油工業株式会社) 99年度卒業
たくさんの選択肢を持っておきたい人に

 




学生のころは、自分達が住んでいる地球についてもっと深く知りたいと思い、地球惑星科学を選び、海外の色々な場所で調査をさせてもらいました。

現在は縁あって、海外で調達した原油を石油製品にする石油精製プラントで、装置や運転を最適化するための運転指針の作成と、新設する装置のプロセス設計をしています。この仕事では石油プラントの知識はもちろんですが、物事の概要を理解すること、論理的に考えること、情報を分かりやすく伝えることが求められます。残念ながら石油プラントの知識と地球惑星科 学の知識や研究は全くリンクしませんが、地球惑星科学の研究を進めていく上で培った作業仮説の立て方や、発表スキル、海外調査で身に付けた度胸と適応能力は、設計や海外のプラントでの業務にとても役に立っています。

地惑では決まった分野を活かした就職先は多くありませんが 、その分様々な業界に就職しています。仕事で必要な基礎は研究を通して身につけられるので、地球惑星科学の研究に情熱を 持っている人に限らず、研究か就職か迷っている人、将来の選択肢を狭めたくない人にも地球惑星科学はお勧めです。


(C) Dept. of Earth & Planetary Sciences, Tokyo Institute of Technology