地球や水星,木星,土星などの惑星には固有の磁場があります.
また,最近では木星の月であるイオやガニメデなどの衛星にも磁場があることがわかってきました.
これらの磁場の起源は,それぞれの惑星・衛星の内部(核:コア)にあると考えられています.
SELENE(Selenological and
Engineering
Explorer)計画は,
宇宙科学研究所と宇宙開発事業団との共同ミッションとして進められていました.
現在,これらは統合されており
宇宙航空研究開発機構となっています.
2007年に H-IIA ロケットによって打ち上げられる予定です.
主な目的は,月の起源と進化の解明のためのデータを取得すると共に,
月面軟着陸などの月探査に必要な技術開発を行うことです.
SELENEは高度約 100 km の極円軌道を周回する周回衛星とリレー衛星とから構成されます.
ミッションモジュールに搭載される観測機器は,
リレー衛星に搭載される観測機器と連携して,約1年間,
月の全球観測を行う予定です.
SELENEへのリンク
Oersted衛星は地球磁場の正確なグローバルマッピングを行うことを目的としています.
CSC flux-gate magnetometer,Overhauser magnetometer,Star-imager などが搭載されています.
同様な機器での地球磁場観測は,以前は,1979-1980 のMAGSAT衛星によるものしかありませんでした.
今回の観測では,測定精度の改善がはかられています.
また,以前との地球磁場の違いから,
観測結果は地球のコア内の流体運動の推定などにも威力を発揮するでしょう.
1999年2月23日 10:29:55 (UTC) に打ち上げられました.
1999年3月14日 12:05:30 (UTC) にブームの伸展が始まりました.
今のところ,順調のようです.
14ヶ月の観測を行う予定です.
Oerstedへのリンク
1992年 3月,雲仙火山において,飛行船(右の写真)を使って磁場の強度分布を観測しました.
磁場の空間分布及びその時間変化が,火山活動の消長を間接的に示すからです.
そのアプローチを簡単に説明しましょう.
いわゆる火成岩には多くの磁性鉱物が含まれています.
高温のときには磁性を失いますが,マグマが冷却すると,
まわりの地球磁場の方向に磁化します.
一度冷却した岩石も,マグマの上昇などの火山活動によって加熱されると
再度磁性を失うことになります.
したがって,火口付近において磁場の空間分布と時間変化を観測すれば,
地下の温度の推移を間接的に知ることができるわけです.
本蔵研究室では,1980年代初めからトルコ共和国において
北アナトリア断層の電磁気学的・地震学的・地理学的な調査をしています.
北アナトリア断層はトルコ共和国を東西に横切る右横ずれ断層で,
たびたび大きな地震が起こり,被害を与えています.
そして,1939年の M (マグニチュード)8.0 の地震から,
1942年 M7.3,1943年 M7.6,1944年 M7.6,1957年 M7.1,そして
1967年 M7.1 というように震源がだんだんと西から東へと移動しているようにみえます.
私達が調査している地域はその東側です.
右の写真は Mekece(メケジェ)という町付近のものです.
谷が丘の下(手前側)で左に曲がっているのがわかるでしょうか?
丘の下に断層が走っていて,手前から見て断層の向こう側が右へ動いているので(右横ずれ断層),谷が曲がっていると考えられます.