第55回系外惑星系セミナー
   
日時 2009年5月28日(木)16:30〜
場所 国立天文台

交通案内

※都内・近郊の方は、直接お越しくださるようお願い致します。

TV会議接続宇宙研新MCUを利用
※接続先は必ずお守りください。
<1>各サイトのTV会議システムで,Gate Keeper を設定してください.
Gate Keeper IP Address:133.74.36.66
または 133.74.36.66:1719
どちらが適した設定であるかはシステムによります.
<2>一般のユーザーの画面で,通常はIPアドレスを入力する部分に, 「会議室番号」(毎回変わります)を入力して,接続してください.
<3>接続されると,英語のメッセージでパスワードの入力を促され ますので,パスワードを入力してください.「*」から入力する必要が ある場合もあります.

接続に必要な,会議室番号,パスワード等は別途各サイトの担当者に連絡いたします.
開始時間が遅れないよう,あらかじめの接続にご協力ください.  
スケジュール 16:30-17:30 奥住聡さん(京都大学)
17:40-18:40 道越秀吾さん(国立天文台)
(講演順が入れ替わる場合もあります)

ダストの帯電がその合体成長にもたらす影響
奥住聡さん(京都大学)
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サブミクロンサイズのダスト粒子から微惑星が形成されるまでの 過程は、現在の惑星形成理論における最大の謎の1つである。 本研究では、弱電離する原始惑星系円盤中でのダストの帯電に注目し、 これがダスト成長に対してどのような影響を与えるかを解析した。 その結果、円盤の惑星形成領域の大部分にわたって、 ダストの秩序的な合体成長が静電反発によって禁止されうることが 明らかになった。 本発表では、この解析結果を報告し、この結果が示唆する 微惑星形成シナリオの修正について議論する。
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重力不安定による微惑星形成の数値シミュレーション
道越秀吾さん(国立天文台)
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微惑星形成のシナリオの一つとして、重力不安定性に基づく説がある。まず、中 心星の重力によって原始惑星系円盤内の塵粒子が沈殿し、赤道面上に高密度塵粒 子層が形成される。塵粒子密度が十分に大きくなると、自己重力不安定によりキ ロメートル程度の微惑星が形成される。この重力不安定の時間発展はケプラー時 間程度で起こるため、ガスとの摩擦による中心星への落下の時間尺度よりも十分 に速い。従って、中心星に塵粒子が落下する前に、微惑星が形成されうる。 我々は重力不安定による微惑星形成の非線形段階について、数値シミュレーショ ンを用いて調べている(Michikoshi et al. 2007, 2009)。問題を簡単にして非弾 性衝突する粒子系の重力不安定を理解するために、これまでの計算では、ガスの 効果を無視してきた。しかし、実際の系では、ガスとの間の摩擦力を無視するこ とはできない。そこで、今回は、ガスとの相互作用の理解の第一歩として、層流 の背景ガスがある場合の計算を行った。ガスの運動は、塵粒子の影響を受けず定 常とした。ガスとの摩擦が重力不安定にどのような影響を与えるかを議論する。
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