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(注1) N2Kプロジェクト
とは、日本、アメリカ、チリの天文学者による系外惑星探索
プロジェクトで、すばる、ケック、マゼランなどの8メートル
以上の最大口径地上望遠鏡を使って、これまでは観測ができ
なかった、新しい2000個の恒星 (Next 2000(2K))を観測して、
数十個以上のホット・ジュピターを視線速度のドップラー偏移
を使って発見しようとする計画です。本研究グループは、
2005年にすばる初の系外惑星を発見しています
(
→超巨大コアをもつ灼熱惑星を発見)。
<研究グループ>
佐藤文衛(東工大グローバルエッジ研究院 特任助教)
※2007年3月まで国立天文台岡山天体物理観測所研究員
井田茂(東工大理工学研究科地球惑星科学専攻 教授)
豊田英里(神戸大理学研究科地球惑星科学専攻 博士課程3年)
大宮正士(東海大理学研究科物理学専攻 博士課程1年)
Debra Fischer(San Francisco State University)
Greg Laughlin(University of California, Santa Cruz)
Paul Butler(Carnegie Institute of Washington DC)
Geoff Marcy(University of California, Berkeley)
(注2)惑星をもつ恒星は、惑星からの引力によって揺り
動かされ、地球からみた速度が周期的に変化します。この速度
変化は恒星からやってくる光にドップラー偏移をもたらし、光の
波長のずれとなって検出されます。この波長のずれを検出する
ことによって系外惑星を見つけるのが「ドップラー法」と呼ばれ
る手法です。現在知られている系外惑星のほとんどがこの方法
で見つかっています。
(注3)恒星 HD17156は
スペクトル型G0Vの太陽型恒星で、質量は太陽の1.2倍、
実視等級は8.17等。 惑星(HD17156 b)は
木星の3.08倍の質量。軌道は軌道長半径
0.15天文単位、軌道離心率
0.67の楕円軌道。
(注4)すばる望遠鏡が設けている観測形態の1つで、
重要な観測課題に対して通常より多くの観測日数を割り当てます。
本研究グループが行っている系外惑星探しは2006年にインテンシブ
プログラムに採択され、前後期合わせて20日間の観測日数が割り当て
られました。
(注5)このような楕円軌道をもつ惑星系の起源として
有力な説の1つが、複数の惑星による重力散乱です。この説
では、3つ以上の惑星が重力的に相互作用することによって
それぞれの軌道が大きく乱された結果、1つは系の外に飛び出し、
残った2つのうちの1つは中心星の近くへ、もう1つは中心星
からかなり遠くへ飛ばされて、ともに離心率の大きな楕円
軌道をもって残ります。今回見つかった惑星が中心星の近く
に飛ばされた1つだとすると、中心星から遠く離れた軌道
にもう1つ惑星があることになります。これをドップラー観測
で見つけるのは時間がかかるため困難ですが、将来直接撮像
などでその存在の是非を確かめることができるでしょう。
(注6)論文タイトル: "Five Intermediate-Period Planets from the N2K Sample"
論文著者:Fischer, D.A.,...,Sato, B.,...,Ida, S., Toyota, E., Omiya, M.,...(計15名)
論文掲載予定誌: Astrophysical Journal
(プレプリント:http://arxiv.org/abs/0704.1191)
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