第194回 | |
日時 | 平成11年4月7日(水)17:00より |
場所 | 東京工業大学理学部地球惑星科学教室会議室 石川台2号館315号室 |
講 演 者: | 相川祐理(オハイオ州立大学) |
講演題目: | 原始惑星系円盤における分子進化--星間物質から惑星系物質へ-- |
内容: | 原始惑星系円盤は惑星系形成の現場であり、そこでの物質科学的な進化 は、星間物質と惑星物質との接点となる。近年、観測的研究では、分子輝線 観測によって原始惑星系円盤の分子組成を探る試みがなされている。また、 太陽系始源物質についても、百武彗星やHale-Bopp彗星で新たなデータが得 られている。そこで、さまざまな物理条件下での分子組成進化を理論的手法 によって求め、これを観測結果と比較することによって惑星系形成過程での 物理的、化学的進化を探るのが本研究の目的である。 講演では、数値計算に基づいて円盤内での分子の分布、進化について報告 する。さらに、理論モデルと彗星の分子組成、重水素比との比較、および円盤 の分子輝線観測データとの比較を行ない、分子組成の観測データから惑星 系形成過程についてどのような情報が得られるか議論する。 |