第214回 | |
日時 | 平成12年7 月5日(水)17:00より |
場所 | 東京工業大学石川台2号館315号室(地球惑星科学教室会議室) |
講 演 者: | 千秋博紀(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻) |
講演題目: | 原始惑星の初期熱進化モデル |
内容: | 地球を始めとする惑星は今からおよそ45億年前、原始太陽系円盤の中で、微惑星が衝突、合体を繰り返すことによって形成された。このプロセスは近年、N体計算の手法によって明らかにされつつある。 ところが一方、原始惑星が集積中やその後にどのような熱的進化をするのかはまだきちんとは研究されていない。集積によって解放される重力エネルギーは非常に大きく、このうちどれだけが熱として保持されるのかが、その後の熱進化に大きな影響を与え得る。 演者らはこれまでに、惑星形成論の結果を採り入れた原始惑星の初期熱史モデルを構築してきた。本セミナーではこの数値モデルについて解説する。またこのモデルの結果を元に、火星の初期進化、特に金属コアの形成プロセスについて考察を行なう予定である。
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