第217回  
日時 平成12年9月20日(水)17:00より
場所 東京工業大学理学部地球惑星科学教室会議室
石川台2号館315号室
講 演 者: 吉田 真吾(東大地震研)
講演題目: 岩石の破壊に伴う電磁気現象について
内容:  地電位を測定することにより地震予知を試みているVAN法が注目を集めている他,さまざまな周波数帯の電磁気現象が地震前に観測されたという報告がなされている.また,最近では,三宅島で長周期地震に伴う明瞭な地電位差変動が観測された(上嶋・笹井,9/22の東大地震研談話会で発表予定).
 しかし,電磁気シグナルがどのようにして発生するのかは充分には理解されていない.本発表では,岩石破壊にともなう電気シグナルについての室内実験における測定例を紹介し,それらの発生メカニスムは圧電効果または流動電位(界面動電現象)によるモデルで説明できることを述べる.