第220回  
日時 平成12年11月29日(水)17:00より
場所 東京工業大学理学部地球惑星科学教室会議室
石川台2号館315号室
講 演 者: 吉田 敬(九州大学理学部)
講演題目: 超新星爆発起源プレソーラーグレインの同位体比
内容: プレソーラーグレインは隕石中に含まれる数桁にわたる同位体異常を持つグレインである.これらグレインは非常に大きな同位体異常を持つことから,太陽系形成以前の元素合成時の痕跡を残していると考えられている.これまでdiamond,SiC,graphite,corundumなどのプレソーラーグレインの同位体比が測定され,その特徴からプレソーラーグレインはAGB星や超新星爆発など起源ごとに分類されはじめている.
セミナーではSiCの中で超新星爆発起源と考えられているtype X grainに注目する.まずSiC type X grainにおける同位体比の特徴を述べる.次に超新星爆発時の元素合成で生成される元素のとりうる同位体比,存在度比の範囲と比較する.