第223回 | |
日時 | 平成13年1月10日(水)17:00より |
場所 | 東京工業大学理学部地球惑星科学教室会議室 石川台2号館318号室(場所が変更されております) |
講 演 者: | 寺崎 正紀(筑波大学宇宙化学研究室) |
講演題目: | 生命の起源と化学進化的な窒素源としての尿素の役割 |
内容: | 原始地球上における生命の起源の仮説として、原始大気から種々の生体有機物の生成、それに続く組織化された高分子体を経て生命体が出現したという考えが現在広く支持されている。このような化学物質による進化の過程を化学進化といい、前生物的な低分子・高分子有機化合物の合成、光学活性の起源、無機化合物の役割などを明らかにするために、Millerの放電実験を皮切りに実験室での模擬実験が行われている。そのような化学進化の研究において、これまでにUreaを窒素源として用いた研究は少なく、我々は原始的な窒素源としてUreaを用いたシミュレーション実験を行っている。 本セミナーでは原始地球上におけるUreaの役割について紹介するとともに、原始地球にあったとされる粘土鉱物のはたらきについても触れる予定である。 |