第227回 | |
日時 | 平成13年6月13日(水)17:00より |
場所 | 東京工業大学理学部地球惑星科学教室会議室 石川台2号館315号室 |
講 演 者: | 谷水 雅治(東工大・地球惑星) |
講演題目: | 希土類元素相互の類似性と微細構造 |
内容: | 「従来のランタニド(La-Lu)を用いた地球・宇宙化学のおもしろさは、「通常3価の陽
イオンとなり、そのイオン半径は原子番号の増加と共に"系統的"に小さくなる」こと、
そして「Ce(4+)やEu(2+)に見られる酸化状態の変化」にあるとされてきました。 試
料の分析値を希土類元素存在度パターンとして表示し、その形やCe, Eu異常の有無・
極性・大きさに関する議論がなされてきました。 このランタニドの特徴は、4f電子
系の量子論的性質を理解することで容易に説明できます。この4f電子系の量子論的性
質の理解は、同時に、ランタニド内の微細構造も重要な意味を持っている事を示唆し
ています。
セミナーでは、まずは感覚的に理解するために(発表者も含め)、なるべ く式を用いずに具体例を交えて、希土類元素の面白さを紹介していきたいと思います。 |