2005年度前期までの告知では、講師の先生方の敬称が抜けておりました。
ご容赦ください。
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最近、科学コミュニケーションあるいは研究者の説明責任という言葉を聞く機会が増えてきた。
多くの研究は国民の税金でまかなわれていることから、その中身をわかりやすく一般に説明するべきだ、
という当たり前の理屈である。
研究者といえば白髪めがねの博士が研究室に閉じこもっているイメージにもあるように、
やはり一般社会にはほど遠い存在であるし、その実態も遠からずである。
一方、研究者の中から一般にわかりやすく研究内容を伝えるための様々な取り組みも始まっている。
とはいえ、説明責任を全うするために研究が生き甲斐の研究者にとって、
一般に対して何をどうすべきか、何から手をつけていいのかさえわからないのも実情である。
そこで、今回は科学と一般をつなぐために行われている、様々な事例を紹介するとともに、
そのような場で研究者と一般の間に入り、触媒となって活躍する科学コミュニケータの活動や
これからの役割についても考えていきたい。