2005年度前期までの告知では、講師の先生方の敬称が抜けておりました。
ご容赦ください。

第283回 平成18年 3/1(水) 17:00から
講師 亀山 真典 先生 
    (独)海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター
     計算地球科学研究開発プログラム 固体地球シミュレーション研究グループ
講演タイトル: マントル対流シミュレーション三題咄
    --マントルダイナミクス研究と高度シミュレータを巡る3つの挑戦--

要旨:
我々は地球シミュレータに代表される高度なシミュレータを縦横に活用した
シミュレーションにより、マントル対流の理解を深めることを目標にしています。

ここではその中から、以下の3つの話題をとりあげてご紹介します。
1. 大規模シミュレーションを可能にするための技術開発
マントル対流は通常の流体運動とは性質が大きく異なるため、
既存のシミュレーションプログラムを大規模シミュレータで走らせることが困難でした。
これを克服すべく、我々が開発したシミュレーション手法の概要をお話しします。
2. ポストペロブスカイト相転移がマントル対流に与える影響
一昨年にポストペロブスカイト相転移が報告されて以来、マントル最深部の様々な特徴が
この相転移と関連づけられるようになってきました。
ここでは、この相転移がマントル対流にどのような影響を持ちうるかを議論します。
3. これからのマントル対流シミュレーション研究についての私見
我々はマントル対流シミュレーションを通して、マントルを含む固体地球全体 の進化の過程を理解したいと考えています。
この目標に向けて、どのような技術的 ・地球科学的な問題に取り組んでいくべきかについての私見をご紹介します。