第400回

日時 平成28年11月 9日 水曜日 17時より
場所 東京工業大学 石川台2号館 318号室 
<講師> 佐藤 友彦 先生(地球生命研究所(ELSI) 研究員)
<題名> カンブリア爆発:生物進化のホットスポットを探る

 カンブリア紀初期の約2000万年間 (~541-520 Ma) に全ての後生動物門が出揃った「カンブリア爆発」は, 地球史の中で最も急激な生物進化として注目されてきた. 世界各地で産出が報告されている硬骨格化石群集small shelly fossils (SSF) やバージェス頁岩型の大型動物化石群集は, 近年の化石・年代層序の詳細化により, いずれも南中国で先駆的に多様化した事が明らかになった. 我々のグループは, 南中国におけるエディアカラ紀-カンブリア紀の地層の掘削試料を用いて, 高分解能で化学層序を検討してきた. その中でも, 化石の多産する雲南省での調査結果から, カンブリア紀当時のリフト海盆の閉鎖的な浅海域において硬骨格生物の進化が起きた事が示された. 南中国雲南省が「生物進化のホットスポット」となり得た要因として, リフト海盆における火成活動起源のリンの濃集が考えられる.


Last-modified: 2016-11-11 (金) 10:39:47 (1802d)