blank Tokyo_Tech

blank seminar
    
blank Menu contents
blank blank theme contents pickup thesis colloquium survey_main moon blank
【特集 第一弾】 井田研 D1 荻原 正博

    ■ コンピュータの中で第2の地球を作る ⇒特集ページへ戻る


tokushu     「惑星の揺りかごは円盤」であった。
  私達の住む地球も、地球から遥かかなたに存在する太陽系の外にある惑星も、恒星の まわりをとりまく「円盤」の中で成長していったと考えられています。その円盤の中 で、ほんのミクロンメートル程度の塵がだんだんと集まり、1キロメートル程度の 「微惑星」、地球の10分の1程度の「原始惑星」を経て、現在の地球のような岩石で できた「地球型」の惑星になったというわけです。

  ただ、私達の太陽系においても、個々の惑星がどのように出来たかは実はまだあまり わかっていません。

  ところで、現在私は太陽の半分くらいの質量の恒星( 「M型星」といいます)のまわ りで、地球型の惑星がどのように出来るのかを研究しています。 「太陽系がわかってないのにどうしてM型星なんていう星のまわりを研究するの か?」と思われるかもしれませんが、簡単に言うとM型星が 「アツい」のです。 2007年の春に、初めて太陽系の外に地球と同じようにがあるかもしれない惑星が発 見されましたが、それはM型星をまわっていたのです。しかし、発見されたはいいで すが、それが「どのように作られたのか」ということは全くわかっていませんでし た。
  そこで私はGRAPEというスーパーコンピュータを使って、M型星のまわりで微惑星か ら地球型の惑星を作るシミュレーションをしています。 結果の一部だけ紹介しますと、M型星のまわりでは、海が存在する惑星がたくさんあ るかもしれません。

  近年、観測技術が日進月歩しており、次々と新しい惑星が発見されてきています。 きっと近いうちに、もっと地球に似た惑星も発見されるでしょう。 ひょっとしたら、遠く離れた場所で、私達のように「どのように惑星が作られたか」 という謎に頭を悩ませている生命体がいるかもしれません。 そんなことを考えながら、日々研究しています。

blank address