第327回 †日時 平成21年11月18日 水曜日 17時より 場所 東京工業大学 本館 H111号室 <講師> 丸山 茂徳 先生 (東京工業大学 地球惑星科学専攻) <題名> 地球温暖化論争と21世紀の気候変動予測 <人為起源CO2が過去140年の温暖化の原因か?> 過去1000年間の地球の平均気温変化、宇宙線の照射量の変化、太陽の活動度(相対黒点数の変化)を比較すると、人為起源説は否定され、代わって太陽の活動度の強弱が宇宙線の照射量を規制し、それが雲の量の増減を決めているとするSvensmark(1998)の説を明瞭に支持している。 <21世紀の気候変動予測> そこで、太陽の活動度の経験的な変化(11年、100年、200年周期)、一定して減少してきた地球磁場の強度(後1000年で地球磁場強度はゼロになる)、火山噴火と宇宙線強度の変化、更に地球軌道要素の変化を考慮して今世紀の気候を予測すると、今世紀の気候変化はIPCCが予測する一方的温暖化ではなく、逆に寒冷化の世紀になるだろう。2035年に向かって一方的に寒冷化するだろう。 |