第360回

日時 平成25年5月15日 水曜日 午後5時より
場所 東京工業大学 石川台2号館 318号室
 <講師> 藤井 友香 先生 (ELSI)、木村 淳 先生 (ELSI)、玄田 英典 先生 (ELSI)
 <題名> 「ニューカマーシリーズ」
 

【藤井先生】 タイトル:反射光で系外地球型惑星の表層に迫る

要旨: 視線速度法やトランジット法により、地球質量程度の系外惑星が豊富にあることが示唆されている。今後10年から20年かけての課題は、惑星光の直接検出によって、系外地球型惑星の表層環境や生命の兆候を探ることだろう。特に、惑星の反射スペクトルは、大気の詳細だけでなく表面組成にも依存するため、これらの良いプローブとなる。ただし、系外惑星は空間解像度のない点源として観測されるため、そこから惑星表層の情報を正しく読み取ることは決して容易でない。そこで、試金石として我々の地球を系外から反射光で観測した場合を考え、どのような兆候が検出できるのか、反射光からどこまで実際の表層が再構築可能なのかを議論する。惑星の自転や公転に伴う反射スペクトルの時間変化から、大陸分布や雲分布、大気の非一様性などが調べられることをみる。

 

【木村先生】 タイトル:氷衛星のテクトニクスと内部構造

要旨: 巨大惑星が従える衛星は氷で覆われた「氷衛星」として存在し,その表面や内部は地球の月などの岩石天体とは大きく異なる様相を見せる. 本セミナーでは木星衛星ガニメデやエウロパを中心に,表層テクトニクスや内部海の存在といった活動性についての理解と描像を簡単に紹介する.

 

【玄田先生】 タイトル:ジャイアントインパクトは見えるか?

要旨: 地球型惑星形成の最終ステージでは、火星サイズの原始惑星が互いに頻繁に衝突することがわかっている。これらの巨大天体衝突(ジャイアントインパクト)で大量の破片が継続的に地球型惑星形成領域に供給されれば、それら大量の破片の熱放射もしくは中心星からの反射光が観測可能かもしれない。つまり地球型惑星が形成されている現場を観測することができるかもしれない。本発表では、実際にどの程度の物質が巨大天体衝突ステージでばらまかれて、どのように観測されるのかについて検討をする。


Last-modified: 2013-05-12 (日) 15:51:53 (3081d)