第365回

日時 平成25年10月9日 水曜日 午後5時より
場所 東京工業大学 石川台2号館 318号室 
<講師> 眞山 聡 先生 (総合研究大学院大学)
<題名> 「Subaru near-infrared observations of Transitional Disks」

 遷移円盤は、光学的に厚い原始惑星系円盤から光学的に薄いデブリ円盤へと遷移している進化段階にある円盤と考えられている。遷移円盤ではダストが外側では豊富に残りつつも、内側では消失しつつあり、それが円盤内の穴(空洞)として観測される。穴の形成メカニズムは惑星起因説を含め諸説あるが、未だ解明されていない。

 我々はSEEDS(注1)の一環で、すばる望遠鏡に赤外線カメラHiCIAOと補償光学AO188を搭載させ、遷移円盤詳細構造の直接検出を狙い観測を行った。観測の結果、解像度0.07秒角のデータが取得され、inner holeを宿した円盤を検出した。本発表では、惑星形成を示唆する、円盤に検出されたいくつかの構造について議論する。円盤はinclinationが小さいface-onであったため、今後の理論モデルによる詳細モデリングにも理想的なサンプルと考えている。  また時間があれば、他天体の観測結果についても紹介する。

注1:すばる望遠鏡戦略枠系外惑星円盤探査プロジェクトSEEDS(Strategic Exploration of Exoplanets and Disks with Subaru)とは、5年間で約500天体を観測し、太陽系外惑星と星周円盤を直接検出するプロジェクトです。観測には、2009年に完成したHiCIAOと補償光学装置を用いています。


Last-modified: 2013-10-29 (火) 17:26:52 (2911d)