第380回

日時 平成26年10月22日 水曜日 17時より
場所 東京工業大学 石川台2号館 318号室 
<講師> 三浦均様(名古屋市立大学大学院 システム自然科学研究科 准教授)
<題名> コンドリュール形成理論への制約:凝固過程再考 

石質隕石に含まれるmmサイズの球状ケイ酸塩組織「コンドリュール」は,46億年昔の初期太陽系における固体物質進化の歴史を記録しているロゼッタ・ストーンとして注目されている。その形成メカニズムを明らかにするため,様々なコンドリュール形成理論(前駆固体物質の加熱機構)が提案されてきたが,未だコンドリュールの特徴の全てを説明できてはいない。その要因のひとつが,コンドリュールが経験したであろう熱史に対する厳しい制約条件である。コンドリュールはかつて加熱溶融状態を経験し,その後急冷凝固したものである。数々の凝固組織再現実験によって,コンドリュールに見られる凝固組織を再現するには,溶融状態から比較的ゆっくりと(~1時間もしくはそれ以上かけて)冷却する必要があると考えられている。しかし,その理論的根拠はまだよく分かっていない点が多い。コンドリュール形成理論は主に熱史に対する制約条件に基づいて構築されるため,凝固組織の形成条件を実験結果からだけではなく,理論的に検討することは重要であろう。セミナーでは,コンドリュールの凝固組織形成に対する従来の研究をレビューしたのち,本研究室で取り組んでいる理論的研究について紹介したい。

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Last-modified: 2014-10-17 (金) 18:03:11 (2558d)