第407回

日時 平成29年11月29日 水曜日 17時より
場所 東京工業大学 石川台2号館 318号室 
<講師> 玄田 英典 先生(東京工業大学 地球生命研究所)
<題名> 火星衛星の起源とサンプルリターン計画

 火星には2つの非常に小さな衛星フォボスとディモスが周回している。本セミナーでは、1877年の発見以来、起源とその形成過程が謎に包まれてきた火星衛星に注目し、現在有力視されている2つの仮説「捕獲説」と「衝突説」について解説する。衛星は、惑星本体の形成過程を物語る「惑星の化石」として、そして比較惑星学の観点からも重要な研究対象である。このような重要性にも関わらず、火星衛星はこれまであまり注目されてこなかった。現在、JAXAは火星衛星に探査機を送り、詳細なリモセン観測を行い、さらに火星衛星の試料を地球に持って帰る計画を検討している。この計画によって火星衛星の起源に決着がつくはずである。しかし、そもそも、ちっぽけな火星衛星の起源がなぜ重要なのか?火星衛星の試料から、我々は太陽系について、いったいどんな壮大な物語が描けるのだろうか?そのあたりを議論していきたい。


Last-modified: 2017-11-27 (月) 22:15:22 (688d)