第413回

日時 平成30年8月1日 水曜日 17時より
場所 東京工業大学 地球生命研究所 ELSI-1ホール 
<講師> 河合 誠之先生(東京工業大学 理学院 物理学系)
<題名> 重力波とX線、γ線の観測からブラックホールを探る

 我々の宇宙はどのようにして生まれ進化してきたでしょうか? これを調べるには"より遠い宇宙"を観測すれば良いはずです。 光は有限の速度を持っているため、遠方の天体からやってくる光から、原始宇宙の姿を知ることが出来ます。 遠方宇宙を観測する上での最大の問題はやはり"暗い"ということです。そのために、これまで遠方宇宙観測では通常の銀河よりも明るいクェーサーなどが光源として用いられて来ました。ところで、今やガンマ線バーストも非常に明るく遠方で起こっている爆発であることが知られています。瞬間的にはクェーサーの1万倍以上の明るさになるガンマ線バーストをプローブとすれば、中規模の観測装置を用いてこれまでよりも更に昔の宇宙を調べることが可能となるはずです。世界初のガンマ線バースト 探査専用衛星「HETE」 が 2003年 3月 29日に観測したガンマ線バーストにより、ガンマ線バーストの正体が太陽の何十倍もの質量をもつ、超巨大星の一生の最後に起こす大爆発である事が明らかになりました。また、この事はガンマ線バーストがブラックホール誕生の現場でもある事を意味しています。本セミナーでは重力波とX線、γ線の観測からブラックホールの何がわかるのかについて講演します。 


Last-modified: 2018-07-30 (月) 13:35:37 (443d)