第420回

日時 令和2年11月11日 水曜日 午後4時より
形式 オンライン(ZOOM会議)
 <講師> 河原 創 先生 (東京大学大学院理学系研究科)
 <題名> 系外惑星探査のフロンティア領域
 

要旨: 系外惑星探査は、初期の地上探査からKepler・TESS を経て、FGK(M) 型星まわりの高温の惑星については、発見→分布・追観測といった探査手法がルーチン化してきた。一方、たとえば周期一年以上のガス惑星やM 型まわりのハビタブルゾーン付近の惑星、直接撮像惑星の大気分子探査など、以前は手の届きにくかった領域の系外惑星探査が可能となりつつある。本セミナーでは、公募型小型衛星JASMINE の主要なサイエンスの一つとなっている系外惑星探査Exo-JASMINE 計画、検討中の超小型衛星による長周期惑星探査LOTUS、および「すばる望遠鏡」で運用中の直接撮像惑星の新キャラクタリゼーション法High-Dispersion Coronagraphy を実現する装置であるREACH といった実際の探査プロジェクトを踏まえながら、系外惑星探査のフロンティア領域への私たちのアプローチについてお話しする。これらは現在進行形のプロジェクトであるが、時間が許せば、より将来の探査理論として最近(主に緊急事態宣言の時)再定式化を進めた系外惑星マッピングの理論的進展についてもお話ししたい。

 

参考ページ等

Exo JASMINE: http://secondearths.sakura.ne.jp/ja/exojasmine.pdf

REACH: http://secondearths.sakura.ne.jp/reach/

mapping: https://arxiv.org/abs/2004.03931, https://arxiv.org/abs/2007.13096


Last-modified: 2020-11-04 (水) 23:48:24 (1407d)