第439回 †
日時 令和6年7月22日 月曜日 17時より
場所 石川台2号館318号室(ZOOMによるハイブリッド開催)
<講師> 彦坂 晃太郎 先生
<題名> 高圧分野から見た巨大氷惑星の現状
<講師> 小長谷 智哉 先生
<題名> 希ガス同位体宇宙地球化学
【彦坂 晃太郎 先生】
タイトル:高圧分野から見た巨大氷惑星の現状
要旨:天王星と海王星は大きさや質量、磁場の非対称性という類似点を持つ一方で、全く異なる熱史をたどったことが判明している。これを説明するためには、巨大氷惑星の内部構造を理解することが非常に重要であり、実験によって高圧下での氷の振る舞いを研究する意義が大きいトピックである。本セミナーでは巨大氷惑星の内部について、現状の我々の理解と今後の(特に高圧実験分野の)研究の方向性についてお話しいたします。
【小長谷 智哉 先生】
タイトル:希ガス同位体宇宙地球化学
要旨:希ガスは非常に高い揮発性を持つ化学的に不活性な元素であり、地球化学・宇宙化学において独特なトレーサーとして用いられている。私はこれまでに初期太陽系物質・太陽風・マントル・火山ガスについて希ガス同位体組成分析に基づく研究を行ってきた。本発表ではこれまでに行った研究を実例とし、希ガスのトレーサーとしての特徴を紹介する。